「戦わずに勝つのが戦略で、戦って勝つのが戦術である」と調達・購買担当者は忘れてはいけない

「戦わずに勝つのが戦略で、戦って勝つのが戦術である」と調達・購買担当者は忘れてはいけない

戦略を「何かをうまくいかせる方法」と考えているひとが多いようです。しかし、戦略とは「何かを選択すること」であり「どの分野でやっていくかを決断すること」です。言葉を変えれば、「戦わずに勝つ」こと。戦い方を考えるのは戦術であり、戦略ではありません。世の中の残酷な事実は、最初の戦略がほとんどを規定することです。そして何を選んだかで、ほとんどの成果は決まります。

たとえば(例がヘンかもしれませんが)、金持ちになりたいひとは、何よりも外資系金融を選ぶべきでしょう。日雇いを選択したら、金持ちにはなれないでしょう。私は、金持ちを薦めたいわけではありません。業務もそうだと思います。システムや決まりがあって、そのなかで戦い方を考えたり(戦術)、努力したりすることは否定したくはありません。

でも、仕組みや枠組みのなかでどんなに頑張っても、その常識的範囲の成功にしかならないのです。いまは、まだ年始でさまざまなことを考える余裕があるかもしれません。そんなときこそ、業務の徹底改革を考える機会です。どんなに頑張っても、仕事の枠組みと、戦う場所を間違っていたらイマイチの成果しか出ません。

卑近な例を一つ。私(坂口)は、「勤勉家」「顔がいい」「性格がいい」「謙虚」「博覧強記」「人格が素晴らしい」などのひとたちを見ると、もちろん羨ましいのですが、そのひとになろうとは思いません。むしろ、それらの性質をもつひとたちと、いかに正面衝突せずに勝つためにはどうすればいいかを考えます。まさに、「戦わずに勝つのが戦略で、戦って勝つのが戦術である」と忘れてはいけない。そう思うのです。ところで、みなさんが勝てる場所はどこでしょうか。

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