「理論」だけではなく「無理」を持つ

「理論」だけではなく「無理」を持つ

「そんなの知らねぇよ」
サプライヤーにそう突き返すバイヤーを幾人も見てきました。
サプライヤーから受けた要望を、あっけなく拒否するバイヤーです。
もちろん、こういうバイヤーに私は一定の理解を示します。ある一貫性なし
にサプライヤーからの要望を受け入れ続ければ、いつしかサプライヤーはバイ
ヤーのことを甘く見るからです。
しかし、同時に「あの人に何を言ってもムダだな」と思わせてしまえば、逆
に不利益になってしまいます。こちらからの要望も聞いてくれなくなります。
世の中は不思議なもので反作用にあふれています。
情報を欲しければ、すすんで情報を与えねばなりません。素晴らしいサービ
スを期待するならば、素晴らしいサービスを与えねばなりません。
要望を受けっぱなしでもだめ。要望を拒否するばかりでもだめ。
ではこの境界線はどこにあるのでしょうか?
それは「自分がどうしても譲れないものを 7割。妥協可能な領域を 3割」と
定義しておくのが最もよい分配です。
言葉をかえていえば、「理論 7割、無理 3割」。これを受け入れることのでき
るバイヤーになるということです。
そして、同時に日ごろから自分の譲れないものと、相手のために尽くす領域
の線引きを意識して過ごすということが必要になってきます。

想像してみても分かるように、あなたがもし営業マンだったら、杓子定規な
ことばかり言うバイヤーは頼りにできませんし、逆に確固たる自分を持たない
バイヤーも信頼に値しないでしょう。

これからのバイヤーはときには理論整然と、ときには柔軟性を持ってサプラ
イヤーとの関係構築を試みる必要があります。
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