あなたの会社の評価は0点です・・・

あなたの会社の評価は0点です・・・

顧客満足度の向上を意図してか、サプライヤーよりアンケート回答の依頼が良くある。内容的には、技術的対応、品質面及び一般取引面との3本建の評価である。海外メーカーであれば10点満点で、0点の場合は、”poor, not acceptable"なんて評価基準が明示されている。
先日訪問した英国のサプライヤーよりそんなアンケート回答の依頼が舞い込み、関連部門へ回答を依頼。なんと品質保証部門からの回答は、5項目全て「0(ゼロ)」であった・・・・

その回答を見た担当者から報告を貰い、「どうしましょうか・・・」との相談。当事者であるそのサプライヤーは、品質的には全く箸にも棒にもかからないメーカーであるとの評価に担当者が困り果てている状態である。
そのサプライヤーに対する社内的な評価は確かに悪い。ただそのサプライヤーしか製作できない製品を購入しているのも事実であり、私が5月に英国へ行ってこのサプライヤーを訪問したのは、なんとか関係改善の糸口を見出したかったのである。初めの一歩として、まず設計部門と相手との橋渡しを行い、次は品質保証部門と思い、8月下旬にサプライヤーの担当者との打合せをアレンジした矢先の0点評価となった。
海外のサプライヤーと仕事をしていて、
サプライヤーの目:OK

我々の目 :NG
と判断される内容は山ほどもある。妥当性を持った内容から、そこまで言う?!と言う内容まで多岐に渡る。今回のサプライヤーの場合・・・内容の妥当性を判断する以前に、相手の意向を理解するといった基本的なコミュニケーションが欠如していると判断できるケースが山ほども出てきた。散々文句を言って後、サプライヤーの担当者とは一切コンタクトしていない事が判明し、この期に及んで大きな壁が語学力だったりすると・・・何かむなしさすら感じる。
言葉の問題でコミュニケーションを行わずに文句ばかり言う人に限って、
「我々はお客なんだから、相手が日本語を習うなり、通訳を雇うなりしてコミュニケーションを図れるようにすべきだ!」
なんて言ったりする。確かに間違ってはいないとは思うものの、新入社員へTOIECの点数で目標値を定めている会社とは思えない。製品の売上に占める輸出比率は60%を超えるのである。今回の評価である0点の背景に、英語でのコミュニケーションができないが為の評価が含まれていたら、その評価はフェアーであろうか?
ただ残念ながら0点と評価してしまったのが私の勤務する会社の実力なのである。ため息をつきながら、0点の根拠になる理由を明確にして欲しい・・・との趣旨で、品質保証部門へ依頼をすること、今後の関係構築を考えると0点評価での先方の反応も気になるが、ただここで我々資材部門が評価数値を当たり障りの無いものとしてしまっては問題が顕在化しないし、何よりも改ざんはしたくない!ので、そのままありのままをサプライヤーへ連絡。担当者にはそのバックグランドをしっかりと説明するように指示をしたところである。
評価した責任・・・0点の理由を問いつめたいと思っている。言いっぱなしでは済まされないと思っている。

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