もっともリスクの高いサプライヤー

もっともリスクの高いサプライヤー

「任せてください、必ず納期は守ります」

こんな言葉しかくれないサプライヤーがいる。見積書も金額のみ。希望納期を守るといっても、本当に口頭だけ。なんでこんな対応なのかといえば・・・

社内管理がとても属人的です。仮にA社としましょう。なかなか購入側を安心させてくれません。ただ、納期の順守率は非常に高い。たまに大きなミスをすることで、社内の評判を落としていました。おりしても、数ヶ月前に納期を遅延させ、おなじ事をくり返してもらっては困る!との社内号令の中、綿密なフォローをしていました。しかし、何度フォローしても口頭の回答だけです。

サプライヤーの社内にいろいろ確認してみると、どうもあるセクションの部長に、必要以上に権力が集中していました。そこまで分かれば、そのキーマンを徹底的にフォローしていればOKです。徹底的といっても、相手を追いまくるのでなく、ペースを合わせて、待ちながらという少しストレスのたまるフォローです。

でも、このキーマンがいなくなったらどうなるのでしょう?きっと社内的には大きな混乱を招くでしょう。このキーマンがどれほどの顧客に、どんな口約束をしているのかは、キーマンしか掌握していないのです。ただ、サプライヤーのマネジメントの仕組みに立ち入って文句を言える関係でもなく・・・下手に自社内に注意喚起を出しても、変な形でそのキーマンに情報が伝わっても困るし・・・

しばらく注視を続けます。少なくともキーマンをフォローしていれば、どんな無理も聞いてくれる訳です。これはこれで、調達購買部門には楽な相手でもありますから。しかし、それがノーコントロールなサプライヤーに変わる瞬間を見極めないと、自社にも混乱が及びます。こういったことをフォローするのもバイヤーの仕事なんでしょうね。

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