バカ株主と調達が闘う日

バカ株主と調達が闘う日

このニュースでアップルのティム・クックを好きになりました。ティム・ク
ックは、いわずとしれたアップルのCEOです。彼が株主総会のときに激怒
したというのですね。詳しくは、下のニュースソースをご覧ください。

http://goo.gl/6Cz1mB

この記事によりますと、ティム・クックにたいして、NCPPR(よくわか
りませんがアップルの株主かつ保守系シンクタンクだと思われます)が意見
を述べました。これは、関連記事などによりますと、要するに持続可能社会
実現のコストだとか、あるいはサプライチェーン上のサプライヤレスポンシ
ビリティなどにコストがたくさん費やされている、と。だからそんな効果が
よくわからんものに投資をやめろ、と。株主重視経営をすべきだ、と。

まあ、そう述べたらしいのですね。ROI(投資対効果)を重視する経営な
どとも言われます。そうすると、ティム・クックは、いきなり激怒して、こ
のように言ったようです。

"If you want me to do things only for ROI reasons, you should get
out of this stock."
(ROIばかりを重視してほしいなら、そもそもアップルの株主なんてやめ
ちまえ)

と。ははは。面白いですね。ティム・クックは、これまた有名なことに同社
のサプライチェーン担当でした。おそらく、ここには氏の現場経験も生かさ
れているのではないかと思います。でも、なかなか日本の経営陣で「株主や
めちまえ!」までいうひとはいませんよね。

ティム・クックの例を、私は「面白い」と書きました。しかし、実はけっこ
うな真実もあるのではないか。というのも、最近、CSRだとかサプライヤ
レスポンシビリティだとか調達の社会的責任だとかの実現コストについて、
どう考えれば良いのか、というご質問をいただくことが多いのです。

でも、答えは簡単でしょう。単にそれらを「コスト」と考えるのであれば、
ペイしません。なぜなら、投資対効果的には、その投資によって直接効果と
して「利益が上がる」なんてことは確認できないでしょうからね。連関分析
はできないはずなのです。だから、「コスト」かつ「やらねばならないコス
ト」と思うしかありませんよね。

だから、ティム・クックが怒ったことは、一つの真実ではないか、と。これ
はROIだとか、または将来投資だとかではなく、企業が存在できる最低条
件としてのテラ銭が近いのではないかと思うのです。それにしても、組織の
親分っていうのは、お客からの意見をペコペコ聞くだけではなく、間違って
いたら(少なくとも間違っていると思ったら)こういう風に怒ってほしいよ
ね。とくらいは思ったでしょう。

投資対効果だけの観点ではなく、ではどんな観点から肯定すべきでしょうか。
これについては引き続き考えていきたいと思います。

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