フィリピンで頭を殴られました

フィリピンで頭を殴られました

自動車業界には「現地調達1億人」説があります。これは、先進国で1億人
を突破したら、おおむね現地で調達できる、というものです。しかし問題は、
旧来の定義では、先進国で一億人を突破している国は米国と日本しかありま
せん。ヨーロッパは、どこも1億人を突破しておらず、そのためにEU、E
UROを作ったのだ、と解釈すれば面白いでしょう。

しかし、先進国にたいして、新興国というのも、具体的な定義が曖昧です。
アジアでは、インドネシアとフィリピンが一億人を突破しています。ただ、
日本人のイメージでは、どうしてもフィリピンなどにたいして、下に見る傾
向があります。「アジアの古臭い感じの国」とか「治安が悪い。衛生的にも
問題あり」とか「賄賂が横行している」とかね。

ということで、私は、先日まで、フィリピンに行ってきました。結果からい
うと、前述の先入観のうち、三番目はまだ正しいように感じます。しかし、
イメージはまったく覆りました。もともと、私は現地(アジア)でのビジネ
スを開始する目的と、そして不動産を観に行きました。もはや地域によって
は日本を超えています。

むかし「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)」という言葉は、コ
ールセンターとか記入代行とかの低いレベルの業務代行を指して使われまし
た。ただ、現在、フィリピンが国をあげて取り組んでいるのは、iBPO
(インテリジェンス・ビジネスプロセスアウトソーシング)ともいうべき高
度業務です。会計の助言から、マーケティング、そしてビジネス企画まで、
欧米でMBAをとった若者がゴロゴロいます。そして彼らは、仕事を喜々と
して集めています。

私はフィリピンで頭を殴られました。

とにかく行ってみてください。私はこの前、ミャンマーに行ってきました。
それも衝撃でした。フィリピンも衝撃的でした。確実に地殻変動が起きよう
としています。

さらに、不動産を見てみると(土地付きの場合は外国人は所有できません)、
ワンルームマンションで1000万円、3LDKで5000万円とバブルで
す。しかし、ちょっと離れたところを探してみると、300万円ていどで購
入できそうです。みなさんの貯蓄額は知りません。しかし、300万円あれ
ば、第二居住地をもつことができそうです。これはおそらくヘタな自己啓発
書よりも確実な人生改革手段でしょう。

大袈裟ですが、もう一度いっておきます。その気にさえなれば、300万円
で人生が変えられる。私が不動産屋と組んで、物件を紹介するわけではあり
ません。あと何年か経てば、もはやその金額では難しくなるはずです。

世界が激変しようとしている。そのとき、私は何をすべきだろうか……。完
全に私は、ミャンマー、タイ、フィリピン、インドネシア……と続くビジネ
ス旅行の過程で頭を殴られ続けていました。

かつてサルトルは「人間は自由の刑に処せられている」といいました。いま
思うに示唆深い言葉です。いろいろと選択肢が広がってきているのに、自由
になっているのに、何もできないまま時間が過ぎていきます。「いつか」
「そのうち」といいながら、ほとんど動かないのです。

いや、「世界が激変しようとしている」なんて陳腐な言葉で、ニュースでも
新聞でも、どこでも似たことを書いています。しかし、残念ながら人間は、
体験しないと理解できないのです。「いつかやろう」と思った、そのときに、
ほんとうは何かスタートする必要があるかもしれません。

私はもちろんスタートするべく動き出しました。そして、目的は、このメー
ルマガジンの読者をグローバル人材にすることです。そのための計画はすで
にできています。この場を借りて、都度ご報告したいと思います。

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