ポータブルなスキルとは?

ポータブルなスキルとは?

例えばバイヤーが転職する際、もともといた会社とまったく同じ業界で、まったく同じ商材を扱うことはあまりないはずだ。(バイヤーに限らず、営業マンでも同じ。)
それでも、転職を勧めるメールやサイトには、「メーカーでの調達経験x年以上」などという要件が書いてあることが多い訳で、バイヤーのスキルには、業界や商材についての知識とは別に、ポータブルなものがあると見なされているのである。
社会人としての常識やビジネスマナー、英語力やコンピュータの知識などは、別にバイヤーでなくても求められるのであるから、バイヤーとしてのコア・スキルはこれとは別にあることになる。
さて、それは何であろうか?
なんでこんなことを考えているかというと、実は今、全く自分が担当したことの無い分野の商材のソーシングを任されているからである。しかも転職した訳ではないので、その分野のプロは会社には全くいない状態で、一から全てを始めなくてはならない。
こういう状態に置かれて、おそらく二十年前の自分であれば、何をどうしたら良いのか全くわからずにギブアップ、ということになっただろう。でも今なら、その業界の体質や商材の作り方や使い方、サプライヤーの数や商流を調べることができる。自分の会社での使われ方や売価と原価の関係を調べ、調達戦略を立てることができる。
一言で言うことは難しいが、バイヤーとしてのポータブルなスキルというのは、結局こういうことなのであろう。せっかくの経験なので、今回の自分の思考過程は全て記録しておこうと考えている。(ここでは書かないけど)
それにしても勉強しなくてはならないことがいっぱいあり、しかも相当程度理系の知識が求められている。微分積分なんて、まさか社会に出てから使うとは思ってなかったなあ。

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