調達網の全崩壊危機

調達網の全崩壊危機

有名な英国バークレイズキャピタルが衝撃的な予想を発表しました。なんと
2040年までに、自動車の販売台数が40%減少するというのです。もと
もとアメリカやヨーロッパでは、一国のなかに、さほど多くの自動車メーカ
ーが存在していません。それでも、40%減れば、業界の再編成は不可避で
しょう。

一方、日本では(三菱自動車がどうなるかわかりませんが)8社の自動車メ
ーカーがひしめき合っています。これは先進国のなかで、極めて珍しいこと
です。40%減の予想が本当であるとすれば、ヨーロッパあるいはアメリカ
以上に、日本メーカーの淘汰が進んで行かざるを得ません。

ところでなぜこんなに減るのでしょうか。

それについて、「シェアリングエコノミー」という言葉の理解なしには始ま
りません。これは有休資産の共有、ならびに仲介を指す言葉です。説明は不
要でしょうが、Airbnbは全世界の民家をつなげることによって、民泊
事業を開始しました。あるいは、日本でも、タイムズやオリックスなどは、
カーシェアを開始しました。これは、新たな経済圏として捉えうるものです。

今、夫婦共働きの世帯がもっとも多くなっています。とすれば、二人とも宿
泊の出張に行ってしまう機会も多いでしょう。となれば、そのあいだ、家は
使われないことになります。また、夫婦で海外旅行に行くとき、その期間は、
賃料が無駄という発想になります。それを有効活用しようというのが民泊の
ビジネスです。

そして自動車を保有しても、さほど使わず駐車場に置きっぱなしにしている
人は多いものです。また、生産設備をもシェアしようという動きもあります。
遊休設備を活用することで加工費を安く抑えようという動きです。

これは利用者からすると極めて利便性の高い取り組みではあります。しかし
生産者側からは悪夢でしかありません。

自動車販売が40%減少するといいましたが、これは自動車産業に限ったこ
とではありません。シェアリングエコノミーが台頭する以上は、すべての産
業が影響を受けるのです。この劇的な変化に気づいている人は極めて少ない
と思います。

私が思うに、ここに問題があるのです。しかもそれは、現代から将来に渡る
根深い問題です。

何かというと、調達量、あるいは購買量は、「原理的に縮小していくしかな
い」ことです。これほどの危機がこれまでにあったでしょうか。大量生産か
ら、非大量生産。そして微量生産に移行していくのです。そうしたとき、調
達や購買の戦略というものは、非大量生産や微量生産を前提に考えなければ
いけません。

特に問題となるのが、サプライヤとのやりとりです。サプライヤには、「量
をまとめ、そして交渉する」といった内容が有効とされてきました。しかし、
全体のパイが下がる以上、すべてのサプライヤの発注数を増やすことはでき
ません。ましてや、あうんの呼吸、慣習、といったものは通用しないのです。

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