購買サービス提供者とバイヤーの壁

購買サービス提供者とバイヤーの壁

調達・購買ブログで野町さんが、購買サービス提供者とバイヤーの間の壁について投稿をされている。第四回購買ネットワーク会の懇親会でそのような話題が出たらしい。私自身は懇親会でもあまり心のゆとりがなく、そのような話題が出ていることすら気づかなかったのだが、成る程そういう見方もあるのかと思った。
実は私自身、コンサルタント(むろん購買サービス提供者はコンサルタントだけではないが、代表的な職種として。)との付き合いは、数年前にあるプロジェクトに参加して以来である。その後も二度程、自分の関わる仕事でコンサルタントを導入した。
最初のプロジェクトでは、こちらの主体的な意思でコンサルタントに入ってもらったのではなく、プロジェクトの性質上、彼らに関わってもらわないとにっちもさっちも行かないという状況であった。約2年に渡り、ほぼ毎日顔をつきあわせて仕事をして行く中で、自分としては彼らの仕事の進め方や思考方法を知ることは非常に有意義であった。もちろん、彼らは実務を知らない場合も多いが、効率的な仕事の進め方のエッセンスについては、やはり彼らに学ぶことが多いと思う。
その後の二度のコンサルタント導入については、私自身が主体的に関わり、導入の判断を下している。自社にないノウハウを持っていることと、結果的には当該業務を抱えこんで自社で行うより、割安であると見込めたためである。結果は思った通り、上々である。一番最近のケースでは、自社内では皆がやらなくてはならないと思いながら、手を付けられなかった問題を解決する起爆剤になってくれた。
私の少ない経験だけからものを言うのは危険かも知れないが、導入する企業側の主体性や問題意識がコンサル導入の成功不成功を分けるのではないかと思う。そういった意味で、コンサルタントは机上のみでものを考えるとか、現場を知らないという言い方は私は的外れだと思っている。それは猫をさして「ニャーと鳴く」というに過ぎない。
それから、現役バイヤーの諸氏にとってもコンサルタントというのは、ある意味自身のキャリアの終点や通過点でもあり得るものではないだろうか?実際にそういった経歴を持っている方(野町さんもそうでしたね)も多い訳だし。
という訳で私自身は購買ネットワーク会の席上、現役バイヤーかコンサルかという視点で参加者を見ていない。

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