CO2を劇的に削減するには

CO2を劇的に削減するには

先日NECグループが発表した「環境経営行動計画」によると2030年度までには5000万tのCO2削減を目指すという。同じく、ミニストップも新店舗開発でCO2を33%削減するというニュースが目についた。

この2社ばかりではない。最近では、コストよりもCO2を削減することに注目が集まっているかのようだ。コスト削減何割というよりも、CO2何割削減という言い方のほうが、「ウケ」が良いのも事実だろう。

根本的に考えると、CO2をもっとも減らすのは次のとおりだ。

1. 生産活動を自粛する

2. 生産一単位ごとのCO2を削減する

3. 代替エネルギーを利用する

もっともCO2を減らす手法は1.であるけれど、それは言ってはいけないことになっている。以前、「年間CO2排出量を劇的に削減した」企業があったが、実はそれはリーマンショックによって生産活動を縮小した結果だった。皮肉なことで、経済活動が縮小されれば、CO2など簡単に削減できることを示してしまった。

これは値上げ抑制の議論にも通じる。CA(コスト回避)とCR(コスト削減)は異なる。100円の材料が10円値上がりしそうなところ、100円のままにすれば、それはCAだ。しかし、100円のものを90円に下げることができれば、それはCRとなる。

CO2削減の議論も、「生産活動が縮小してしまったがゆえの自然減」と「技術革新による削減」を区分けして述べなければいけない。ただ、現時点では各企業のものは(ちゃんと計算しているところもあるものの)CO2総量のみを述べたものが多い。

生産活動と生産技術革新と代替エネルギーによるものと。これら三つがどのように作用してCO2削減をもたらすのか。それが知りたい。

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