6-(6) 毎期のコスト低減をいかに決めるか「雑感」

6-(6) 毎期のコスト低減をいかに決めるか「雑感」

バイヤーが「毎期コストは下がるはずだ」というときに、もっともらしい理屈はないものでしょうか。もちろんあります。それが最初に私が書いた「生産効率向上、設備償却落ち、開発費の回収完了」などです。

しかし、それと同じくらい「価格を下げられない」営業マンの理屈もあります。代表的なものは、「今年は収益が厳しい」とか「生産が減ってきた製品ばかりです」とか「もう生産現場は限界です」とかです。

これらは、ほとんどお決まりの言葉のようなものですから、前もってお決まりの言葉を返す必要があります。私は、「こう言われたら、こう返す」というリストを作成していました。

ところで、最も言われて反論できないものは「せっかく毎期コスト低減に協力しているのに、全然新しい仕事をくれないじゃないですか」というものです。これも、すぐに解決することは難しいでしょうが、毎期のコスト低減実績を新製品の発注先につなげてゆくサイクルを確立するしかありません。

言ったことをやる、という姿勢は最も大切なことだからです。

何よりも、なんらこちらに協力してくれないサプライヤーに発注し続けることは悔しいじゃないですか。

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