7-(4) 毎期の評価をどうするか<基礎知識>

7-(4) 毎期の評価をどうするか<基礎知識>

日々の調達活動を振り返って、サプライヤー毎に年間のQCDDを点数化し連絡します。これは、サプライヤーにその年の評価を下すだけではなく、今後の改善ポイントを指し示すためのものです。

多くの場合は、調達・購買部門の代表者からサプライヤーの代表者に対して説明し、全社的な展開を促します。

Q(品質)・・・納入品質、市場クレーム

C(コスト)・・・毎期のコスト低減実績、直近の競合結果

D(納期)・・・納期遵守率

D(開発)・・・設計部門からの評価

実施にあたっての重要なことを下記に挙げます。

① 各部門が得点を付け、全社的な評価となっていること・・・調達・購買部門のみが点数付けるのではなく、設計・生産等の関係部署全体を巻込むことで一丸となったメッセージを与えることができます。

② それぞれの目標値がどこにあるのかを明記すること・・・それぞれの指標が良かったのか悪かったのか。良かったとしたら、どれほどよかったのか。悪かったとしたら、どれほど悪かったのか。明示化して伝える必要があります。次期以降の改善を促すことが目的であることを忘れてはいけません。

③ 節度のある評価を心がけること・・・サプライヤーが有利な立場(供給してもらうのもやっと)の場合、評価が低いとなおさらバイヤー企業への求心力が低下します。また、自社を差し置いて、あまりに悪い評価だけを下すのは礼儀を欠いた行為だからです。

多くの企業では、QCDDに特に優れたサプライヤーに対して表彰し、次期への継続した高水準のQCDDをお願いしています。優秀なサプライヤーにはそれに報いて発注量を増してゆくなどの考慮が大切です。

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