7-(5) 改善活動を応援する「雑感」

7-(5) 改善活動を応援する「雑感」

人を指導する、というとどこか高いところから見下しているというイメージがあるのは私だけでしょうか。私は「教えてあげている」というスタンスが好きではありません。

しかし、改善を受けたサプライヤーからは感謝されることが少なくありません。第三者の観点による指摘はとても新鮮なのでしょう。

現場を見ると、ものすごく作りにくそうな設備や治具を使っていることがあります。ここに、実は現場を観察するときの注意点があります。現場の人たちの意識は、「作りにくいものをなんとか上手く作ってみせる」というものです。つまり、現状設備を否定せず、現状設備をフルに使って効率的に進めることが自分たちの使命だと思っています。それは現場魂ともいえるものでとても頼もしいのですが、仕様によっては最適ではない生産方法をとるときがあります。

そのような場合こそ第三者(バイヤー企業)の目が必要になってきます。現状を否定した方が効率の良い生産体質になるのではないか。現場にいて見えてくるもの、現場にいすぎて逆に見えなくなってしまうもの、両方があるはずです。それを先入観なく、眺めてみる。すると思いつくことがたくさんあるはずです。

改善活動の応援とは、「これは最善なのか?」「もっとこうした方がいいのではないか?」という問いを投げかけ、返答される、というプロセスの中で両社が気づかなかった最適解を模索してゆくことでもあります。

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