8-(4) インターネットを利用する「インターネット利用法」

8-(4) インターネットを利用する「インターネット利用法」

インターネットの情報は使えない、という論者がいます。私が思い出したのは、サプライヤーの商品カタログサイトです。注文書を発行したところ、「ホームページには載っていますが、もう生産中止しています」と言われました。そのようなこと以外にも、全く間違った統計を載せているところ。何かと勘違いしているとしか思えない用語説明文など色々です。

これまで、調達・購買領域でインターネットの使い方といえば、

・ 新規サプライヤーを自社ホームページで募集する(でも、誰も応募してこない)

・ 自社の調達方針を掲げる(でも、形骸化していて誰も読んでいない)

・ サプライヤーの製品仕様を調べる(でも、本当に正しいかは直接電話で訊いている)

というようなものでした。

これらは、固定された情報をいかに発信するか、あるいは探し出すかという観点に立っています。つまり、これまでは紙や辞典に書かれていたことをパソコン上で見てみよう、という発想なわけです。それでは、やはりインターネットの古い使い方だと言わざるをえません。

これからは双方向性が必要です。情報発信者と受信者に境がないこと。私の例のように、各人が知りたいことを訊け、自分の専門領域には適切な道筋を提示してあげる。しかも全くお金はかかりません。

調達・購買部員の仕事時間の一定以上は「資料を作ること」に費やされます。資料を作る際に最も時間がかかるのは、調べたり、自分の仮説を確かめたりすることです。しかし、世の中の仕事の9割は必ず以前に誰かが同じことをしています。だとするならば、同じことをして同じような結果を出すことはムダなことです。そこは思いっきりショートカットして、これまで誰もやっていなかった領域の仕事に時間を費やすべきでしょう。何かを調査してまとめた後になって、数年前に違う人が同じことを調べた資料が出てきた、という経験はありませんか。

社内に少しでも技術に明るい人がいれば、社内メーリングリストは簡単に作れます。あるいは外部の無料サービスを使ってもよいでしょう。社内外の人とつながることで、情報の共有化が進み、無駄な調査が減ってゆきます。

最後に情報を判断するのは自分であるわけで、そこまでは有象無象の情報を一括して入手することが大切です。怪しげな情報を発信する人はいずれ淘汰されてゆきますが、まずは自分で取捨選択することでしょう。

その中で使えそうな情報を提供してくれた人がいれば、メーリングリストを離れて一対一でより深い情報を提供してもらう。こういうプロセスを数人と繰り返せば、一から勉強するよりも数倍速い速度で知識が身についてゆくはずです。

なお、現在は日本のどんな片田舎にいようと、携帯電話さえあれば外国のSNSにアクセスし、見たこともない外国の同業他社のバイヤーと情報を交換することもできます。Web上での勉強会に参加するのもよいでしょう。あるメーリングリストでは、調達関係の権威が直接参加者と議論を行っています。しかも、英語が多少できれば直接メールでのやりとりもできます。つくづくすごい時代です。

企業だけがボーダレス化するわけではありません。個人もボーダレス化することが求められています。

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