注意!この手紙には、バイヤー業務を短時間で
劇的に改善する秘訣は書かれていません

自分でもそして周囲にも納得できる
購入価格を決定するためには
バイヤーの武器であるコストテーブル
を整備する方法しかない現実を
直視していただきたいのです

遂に公開! これまで関西で開催され大好評を博したセミナーを、いよいよ関東で開催します。「えっ?!いまさらコストテーブル?」と思われた方もおられるでしょう。すでに、コストテーブルはオワコンであり、今はAI(人工知能)が最適なコストを見極めてくれるはずだと。確かに、これまでのコストテーブルは、完成した瞬間から陳腐化が始まり、大きな環境変化があると、すぐに使い物にならなくなっていました。だから、そんな時間の経過した「使えない」コストテーブルを見て「使えない」と御判断されたのでしょう。そう、コストテーブル活用のポイントは、陳腐化の防止をどれだけ手間をかけないでおこなうのかだけなのです。今回のセミナーを受講して頂ければ、購入価格の決定だけではなく、調達・購買業務のあらゆる場面で活用できる、コストテーブルの汎用性に気づくでしょう。他のバイヤー、競合企業に差をつけるための最短距離をステップバイステップであなたにも今、解き明かします。

  

未来調達研究所株式会社取締役 
神戸大学大学院経営学研究科非常勤講師


「コストテーブルって昔のでしょ?」

 この頃、ちまたではAIやIot、ブロックチェーンといった新技術の登場が毎日話題になっています。もちろん、調達・購買業務でもそういった新技術を活用して、より業績に貢献できる新たな調達・購買部門の姿を模索しなければなりません。未来調達研究所株式会社でも、そういった新技術を調達・購買業務へ活用する方法論を学ぶセミナーも準備しています。

新技術の積極的な業務への導入はとても大切です。しかし、なんの準備もなく新たな技術が仕事に活用できるわけではありません。例えばAI(人工知能)を活用した価格査定でも、ベースとなる購入実績や購入内容の蓄積がなければ、ゼロの状態からAIが最適な購入価格を導いてくれるわけではありません。まずは、従来の方法論で、データの蓄積をおこなわなければ、何も始まらないのです。

反感を買うかも知れませんが、正直に言います。過去のデータの蓄積がなければ、新たな技術はまったく活用できません。そして、現在行われている購入価格交渉も、果たして妥当性があるのかどうか、確かな判断基準をもっていますか。ただ、サプライヤーの見積金額から値引きするだけが調達・購買部門の仕事でしょうか。私はいままで、正しい購入金額とはなにか、ただそれだけを追求して来ました。

そして、気付いた時には、私自身もオワコンと決めつけていたコストテーブルへとたどり着きました。そして活用して改めて、コストテーブルのもつ可能性にきづかされたのです。

誰も語らなくなったコストテーブルこそ、私が語るべき立場に廻るべきではないのか?」

その思いで今回、セミナーを企画しました。もしあなたが今から説明する3つの疑問に同意できるのであれば、コストテーブルの可能性を惜しげもなく公開する場へ参加する確実な意義があります。

あまり多くの人に御出席いただき、今回公開するノウハウが一般化しても、優位性を維持できませんよね。なので、少人数での開催にしました。今すぐこの手紙を読み進めてください…





From:牧野直哉
平成30年8月1日(水)17:23
東京都内にて

コストテーブルの有効性を知りたいあなたへ

、コストテーブル作成・活用
のノウハウは、失われつつあります

なぜ、失われつつあるのか。

日本でコストテーブルがもっとも活発に作成され、活用されたのは、昭和の時代までさかのぼります。皆さんの中には、入社当時にファイルキャビネットや書庫に、埃にまみれた青焼きのコストテーブルの冊子をみつけた記憶をおもちの方もおられるでしょう。仮に手に取ったとしても、あまりにも古いデータに「使えない」と即断し、読み進めなかったはずです。もし「そういえばあそこにあったな」と過去に作成したコストテーブルがあれば、ぜひ確保してください。過去のコストテーブルは、まさに先人のノウハウです。活用しない手はありません。

なぜ、青焼きやコピーなのでしょう。もちろん、そのままでは活用できません。でも、もし同じような購入品を現在も購入しているとすれば、先人が作成したコストテーブルのロジックを読み取って、最新のデータに置きかえてみましょう。そして、自分の価格の感度とコストテーブルが導く価格を比較してみましょう。先人がコストテーブルを作成したプロセスは、現在でも確実に有益な情報になるでしょう。思わぬ視点や、購入価格を決定するキーファクターをみつけられたら、貴重な財産です。

過去と全く同じデータを使用したコストテーブルは、使いものになりません。これは、過去の成功体験を、そのまま実行して失敗する多くのビジネスパーソンと同じです。重要なのは、過去の経験をノウハウとしてポイントを抽出できるかどうか。これができるかできなかで、ビジネスパーソンとしてのスキルも大きく違ってきます。過去と現在では、企業のリソースも経営環境も異なります。過去の成功には何が大きく作用していたのか。過去に作成されたコストテーブルの読み解きは、現在の成功への道しるべを得られるかどうかの確認でもあるのです。



こんなに簡単に
さまざまな用途に活用できるのか…

 

青焼きやコピーのコストテーブルが作成された時代と現代のもっとも大きな違いは、IT技術の勃興です。過去のコストテーブルには、まさに職人技ともいえる精密なグラフが描かれています。それも手書きで、です。ところが今は、誰もが表計算ソフトを活用すれば、同じグラフを数秒で画面に示せます。そして、データを除いたり、あるいは加えたり、違う種類のグラフで表現したりが、ソフトの活用方法を学ぶだけで獲得でき過去と大きな違いです。この文章を読んでいるパソコンにはExcelやNumbersといった表計算ソフトが搭載されていませんか。これは、今あるツールですぐにコストテーブルが作成できる事実を私たちに突きつけています。

もちろん、私が使っているテクニックそのものは、それなりに時間を費やしてスキルを体得し、データを蓄積してきました。しかし、データさえ準備できれば、過去作成したときとは比較にならないくらいに短時間でコストテーブルの作成が可能です。驚くくらいに簡単に見栄えの良いコストテーブルをグラフで表現できます。

「見栄えの良い」コストテーブルやグラフにはどんな力があるでしょうか。それは、あなたが蓄積したデータにもとづいて、あなたの主張に「説得力」や「妥当性」といった、バイヤーには何にも代え難い「信頼」を獲得できるのです。調達・購買部門において、決定した購入価格に説得力があり、信頼できるといった評判は、優秀なバイヤーの証でもあります。

でも、そんなすばらしいコストテーブルも、内容の妥当性を維持するのは難しいといわれてきました。難しいが故に、陳腐化を招き、皆がコストテーブルから離れていったのです。

考えてみて下さい。なぜ陳腐化したのか。それは過去のコストテーブルの「形態」にあります。私たちがこれまで目にしてきたコストテーブルは「紙」であるが故に、現代の変化の激しい購入価格を見極めづらくなっているのです。言うなれば、紙のコストテーブルは「定価」時代にマッチしたメディアでした。しかし現在は「時価」の時代です。最新・最良の購入価格で買うためには、紙のように固定化したコストテーブルでは実用性に乏しいのです。

この点も、IT技術の進化が、私たちに強力なツールを与えてくれました。ExcelやNumbersといった表計算ソフトは、何千、何万といったデータを元に、私たちに常に最新のコストテーブルを提供してくれます。

そのためには、新たな見積を入手したり、価格交渉を実践したりするときには、常にコストテーブルに問いかける習慣やクセをつければ良いのです。そうやってただ黙々と誰にも知られないような取り組みが、あなたに妥当性と信頼感を授けるのです。

  • 交渉時に価格で惑わされなくなりました
  • 自信をもって購入価格を説明できるようになりました
  • サプライヤーと対等に話ができるようになりました

 つまり、コストテーブルの作成が、サプライヤーの営業パーソンとの交渉だけではなく、社内のあなたの立場をも高めてくれるのです。



購入価格だけじゃないんだ…

「牧野さんは、どうやってサプライヤー戦略を
                                   立案しているのですか」

私がかつてバイヤーとして働いていた企業の調達・購買部門では、小集団活動でコストテーブルの作成しました。他のバイヤーが、コストテーブルに悪戦苦闘する中、私はある新規購入案件で悩んでいました。ある購入品の発注先をどちらにするか悩んでいたのです。私にはコストテーブルを見る「クセ」がついていたので、コストテーブルに購入予定の要求内容を入力していました。すると、ある事実がコストテーブルで浮き彫りになりました。

仮に、N社、D社としましょう。

対象の購入製品は、D社が激しくN社を追い上げていました。明らかにN社は劣勢でした。しかし要求内容の類似品は、明らかにN社の得意分野と判断できました。このままD社へ発注すると、N社のさらなる劣勢は明らかです。折しも「選択と集中」なんて言葉が世の中を跋扈していた時代です。私はコストテーブルから次のような仮説をつくりました。

1.今回の案件は、N社の得意分野である。
  2.しかし、D社からの攻勢がN社の案件への取り組みに
   悪影響をおよぼしていないか。
 3.このままではD社に発注を独占せざるを得ない可能性もある

私はN社の営業パーソンだけではなく、上位者と打ち合わせの場を設定し、コストテーブルから立案した仮説をぶつけました。提出された見積金額は、D社が優勢でした。このままでは、D社の攻勢を止めることはできず、ジリ貧が否めないと率直に伝え、将来ビジネスを念頭に見積の再提出を依頼しました。



… しかし、不安でした。

もし、仮説が間違っていたら・・・

と気が重い数日間が経過しました。

N社から再提出された再見積は、非常にアグレッシブな内容でした。D社の提案を上回る内容です。再見積はN社の営業部長からじきじきに受け取りました。そして丁重なご挨拶を受けました。そんな深刻な状況であると認識していなかった。これからもビジネスを継続するために、最大限の見積条件の譲歩をした旨説明がありました。購入条件を譲歩してもらった上に、N社に対する私の影響力は飛躍的に拡大しました。



コストテーブル起点の調達・購買業務

そんな経験から、出社するとメールソフトと共に、コストテーブルを常に見られるようにExcelを起動させる習慣になりました。予定にないサプライヤーの来訪にも慌てずに価格交渉に臨める準備が整うようになりました。そして、Excel上のコストテーブルを眺めていれば、さまざまなアイデアが浮かぶようになりました。

 ・この製品はこっちのサプライヤーに優位性あるな
  ・最近の見積は少し高くなっていないだろうか
 ・この案件はこのサプライヤーの弱い部分だ。やる気があるかな

コストテーブル作成と活用で、もっとも変化した点は、総額ではなく、価格の明細についてサプライヤーと会話するようになった部分です。明細に突っ込んで話をすると、サプライヤーの営業パーソンは「違います」と否定します。誰も否定されるのはイヤですよね。でもコストテーブルの妥当性や信頼性を高めるためには、サプライヤーの営業パーソンによる「否定」が欠かせません。その場で「じゃぁ正解は?」と問いかけても良いし、後で自分で調べても良い。よくよく考えれば、サプライヤーの原価明細は見られないのです。否定されるのがあたりまえですよね。でも何度も否定⇒修正をくり返せば、だんだんと実態が掌握できます。こんな数字だったんだと新たな事実が判明した瞬間は、コストテーブルの作成と維持管理をする中で、もっとも喜ばしいときです。また新たな武器を手にした瞬間です。


他の調達・購買部門が
取り組んでいない今がチャンス!

購入価格の妥当性を確認する
古くて新しい手法「コストテーブル」
を作って鍛えて活用するセミナー

調達・購買部門が新たな武器を獲得する方法論

■ 日時:2018年9月11日 (火) 13:00〜17:00
■ 価格:50,000円(税抜き)
■ 会場:東京都内
■ 講師:牧野直哉
■ プロフィール:
牧野直哉 Makino Naoya
未来調達研究所株式会社 取締役
神戸大学大学院経営学研究科非常勤講師

1969年東京生まれ 大学卒業
・重工業メーカーで発電プラントの輸出営業を経験後、資材部へ異動し、購買業務に従事。現在に至るサプライヤリレーションの礎を構築(初のサプライヤミーティング開催等)
・外資系機械メーカーで、アジア太平洋地域のサプライチェーン管理を担当。集中購買を徹底しサプライヤー数8割で購入額の9割の購入を実現
・神戸大学ではトップマネジメント講座の調達購買分野を実施
・内閣府防災担当の策定する東日本大震災後の企業/サプライチェーンの防災対策へのアドバイス
■ 著書:
「調達・購買戦略決定入門」「大震災のとき!企業の調達・購買部門はこう動いた―これからのほんとうのリスクヘッジ」「ほんとうの「調達・購買」実践マニュアル-社内の「まあいいや」業務を変える知識とノウハウ-」「製造業の現場バイヤーが教える! 調達・購買部門の<業務力向上>完全ガイド」(日刊工業新聞社)
「購買・調達の基本と仕組みがよ〜くわかる本」
(秀和システム)
  

購入価格の妥当性を確認する
古くて新しい手法「コストテーブル」
を作って鍛えて活用するセミナー

私が行ってきたコストテーブルのノウハウをすべてお伝えします。

1. サプライヤーの意図を正しく理解し
2. 主張の妥当性を確認する術を体得し
3. これまでとは違う対処でサプライヤーを遇して
4. バイヤーとしての成果を獲得し
5. 将来必要なスキル構築の実践

以下は、セミナーの内容のほんの一部です・・・。

トピック1 コストテーブルを「作成」する方法

【講義のポイント】
考える前にまずコストテーブルを作成して、購入価格に関する様々な疑問点、問題点、課題を洗いだす

(1)コスト積算の基本をザッと復習する
(2)見積書一枚10秒でコストテーブルを作成する方法
(3)コストテーブルを実際に作ってみる
(4)価格を決定する「キーファクター」を見極める方法
(5)価格に影響する「サブキーファクター」を盛込む方法
(6)数量背景によって「変動するコスト」をつかむ方法

トピック2 コストテーブルを「鍛える」方法

【講義のポイント】
作成したコストテーブルを、日々の実務で活用しながら鍛える=実態へと近づけていく

(1)データを加えたら生まれる「矛盾点」から学ぶ
(2)購入価格に影響する「キーファクター」を見極める
(3)自分で見積書を作成する方法
(4)コストの「ばらつき」が意味する本質をつかむ
(5)コストテーブルを作成し矛盾点とその根拠

トピック3  『コストテーブルを「活用」する方法』

【講義のポイント】
コストテーブルを購入価格の妥当性以外に活用する方法を学ぶ

(1) サプライヤーマップを作成し最適発注先を選定する
(2) チャレンジングな「指し値」算出法
(3) コスト削減活動へと展開

トピック4 『コストテーブルを交渉に活用する方法』

【講義のポイント】
コストテーブルを交渉に活用して数値の信憑性を高める方法を学ぶ
(1)「安くしろ」ではなく「おかしい」「教えてください」と迫る
(2)根拠を主張できるコストテーブルに必要なデータ
(3)コストテーブルデータを収集する方法

トピック5
『コストテーブルを活用したバイヤースキルアップ』

【講義のポイント】
業務の各場面でコストテーブルを活用する方法を学ぶ

(1)急ぎの見積でサプライヤに武器を与えない方法
(2)サプライヤ戦略へコストテーブルを活用する方法
(3)コストテーブルを利用した調達・購買戦略立案

結構細かい部分で分かりにくいところが多々あるかもしれません。ですので、当日はその点をクリアにしていき、 確実にセミナーが終わった翌日から、 すぐにコストテーブル作成がスタートできるようにすべてお話していきます。

そのために、事例を用意しました。

どんな場面でコストテーブルが活用されるのか?陳腐化を防ぐためのコストテーブルのメンテナンス法は?調達・購買の現場で獲得した 事例で説明します。

複雑なことをやろうとせずに、私の話を素直に聞いて行えば、 「今までなんでコストテーブルを作成せず活用していなかったのか」
と感じると思います。

それでは、会場でお会いしましょう。


     

 

 

追伸:

多くのバイヤーは今、コストテーブル無しに価格交渉をおこなっています。見積金額からの値引きと言った通り一遍の表面的な対応に終始しています。実は、同じモノやサービスを提供するサプライヤーでも、そのリソースは千差万別です。見積書にはバイヤー企業からの要求内容だけではなく、サプライヤーのバイヤー企業に対する姿勢や考え方も如実に反映されます。サプライヤーの真の姿を理解するには、コストテーブルで、見積書から読み取れるサプライヤーの対応を綿密に分析するのが最も近道です。

確かに、コストテーブルの作成が面倒くさくて、モチベーションが高まらないのは、すべてのバイヤーに共通します。なぜなら、バイヤーの本文は現場での交渉であるといった考え方が存在するためです。しかし、よくよく考えれば、交渉には何らかの武器が必要です。交渉に上手に対処できないバイヤーは、実は武器をもっていないバイヤーが多いのです。

この点は、これから調達・購買部門やバイヤーが生き残るために欠かせない視点です。交渉を苦手にしている現状そのままにしていては、企業だけではなく調達購買担当者そのものが生き残れないのです。

 

 



 All rights reserved.