がいこくじんというのはよくわからないものだ(2)

がいこくじんというのはよくわからないものだ(2)

外国人バイヤーを見ていて感じるのは、彼らの考えがあまりにブレないことである。

そしてそれと比較して思うのが、日本人バイヤーの考えがあまりにブレてしまうことである。

しかし、それは今思えば、外国人バイヤーは上司(給与額決定者)からのトップダウン指示がどれだけ強制力を持っているか、ということの裏返しにすぎないということだ。

日本の企業は多くの場合、ボトムアップで仕事を進める。

そこには多くの障害があり、多くの意見を吸収しながら、当初の目的を変えてしまうことだってある。

自らの仮説を立て進めるわけだから、どうしてもその盲点を突かれると、ブレを生じてしまうのだ。

それは結局のところ、どちらがよいのだろうか?

仕事のスムーズさではなく、どちらが各々のバイヤーにとって糧となるやり方なのであろうか?

そして結局のところ、どちらがモノを「安く」買えているのだろうか?という疑問に行き着かざるを得ない。

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あえて、私の稚拙な経験から結論を述べる。

「欧米のバイヤーよりも日本人バイヤーのほうがずっと優秀だ」

私は購買資格所有者を知らない。

あくまでも一般的な話として、だ。

私は同じ状況で同じモノを買うとしたら、日本人バイヤーのほうが安く買うことができると信じている。

これはいままでの経験から述べる、しかしながら、確信的な結論だ。

日本人バイヤーよりもプレゼン能力は確かに高い。

だが、逆にプレゼン能力以外に、欧米のバイヤーの方が高いと断言できる能力はほとんどない。

だからこそ、私は日本人バイヤーの情報発信が必要なのだと主張してきた。

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先日、会社のためを思って、部内の予算を下げて購入コスト低減を目指した日本人駐在者の話をきいた。

彼は、予算を下げた、という1点で外国人バイヤー達から四面楚歌の扱いを受けたという。

会社のためを思って利益を考えることのできるバイヤーが優秀か。あるいは、自己の成績のみを考えてしか行動できないバイヤーが優秀か。

答えは自明だろう。

そして、全体を考えることのできるバイヤーがどれだけ真の実力を持っているか。

それを今こそ証明するときではないだろうか?

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