バイヤーが投げたブーメランを回避する方法

バイヤーが投げたブーメランを回避する方法

かつてバイヤは、国内のサプライヤに海外サプライヤの見積金額を示唆して、
購入コストの低減を図っていました。サプライヤからすれば、いやそうやっ
てきたバイヤ自身も、国内サプライヤと海外サプライヤのレベルは同じでは
ない、そう思っていたにもかかわらずです。

しかし強いコストダウンのニーズと、短期間で成果を求めるバイヤーが海外
サプライヤと国内サプライヤの価格だけの比較に駆り立てていました。そし
て今、バイヤー自身がコストダウンの対象になるケースが増えています。

提供される製品やサービスのレベル、あるいは品質が異なるにもかかわらず、
表面的な価格のみを比較して、国内サプライヤからコストダウンを獲得して
きたバイヤーが、海外バイヤとの競争にさらされる事態です。

失われた20年とか、デフレ時代といっても、日本人を日本国内で雇用するコ
ストは、ASEANや中国のそれと比較しても、大きな差があります。もし、
海外バイヤーが日本のバイヤーと同じ能力であった場合を考えてみます。あ
なたが経営者であったら、どうしますか。

高い人件費に見合う付加価値を生み出せなかったらどうするか。業務内容で
なく、人件費の絶対額で国内外双方のバイヤーを比較したらどのような決断
を示すでしょうか。かつて日本の多くのバイヤーが、海外サプライヤの見積
金額だけを見ておこなった同じ意志決定をしませんか。

私は外資系メーカーに勤務して、日本だけでなく世界各国のバイヤーと仕事
をします。そんな中で感じるのは、見積書だけを見て判断するバイヤーであ
れば、日本人と海外のバイヤーの差はありません。

そして国内外を問わずに残念なバイヤーの対応、例えば、高飛車に見積をサ
プライヤへ強固に要求する姿をみると、もっと調達購買業務の「基本」を身
につけたら、円滑に仕事が進むのにと思います。

日本と海外に限らず、調達購買業務の進め方の違いは、基本を確実に実践す
るかどうかで、かなり際だって良い方向へと変化するのです。

長年のご経験をお持ちのバイヤであれば、今さら基本?!なんて思うかもし
れません。でも、そもそも調達購買業務の基本的なセオリーが確立され一般
化したのは、ごく最近です。先輩社員のやり方をまねしただけでは、そもそ
も先輩社員の力量に大きく影響を受けます。先輩社員達はみずからが投じた
「見積価格だけを比較する」ブーメランが、戻ってこなかったかもしれませ
ん。今、調達購買業務に従事しているあなたには、確実に戻ってくるブーメ
ランを回避しなければなりません。今、バイヤーには生き残るための「基礎」
力が必要なのです。

無料で最強の調達・購買教材を提供していますのでご覧ください

mautic is open source marketing automation