バイヤーバカ一代(2)

バイヤーバカ一代(2)

   何かが自分の意思どおりにならない言い訳を量産することは、もういい。

分かっている、誰だって。

バイヤーの意思が、設計者に通らないことを。簡単ではないことを。

バイヤーが考えている戦略にのっとったサプライヤー選定にすることが困難なことなど誰だって知っている。

そんなことはいいのだ。

「なぜダメなのか」を理由付ける作業など要らない。

「どうしたら良いのか」を考える作業を行うべきだ。

設計者の悪口を言うのをやめ、せめて早く設計者から認められるバイヤーになるべきだ。そして、設計者から頼りにされるバイヤーになるべきだ。

そして、高いものをいかに安くするか、という発想から、いかに安いものを使っていくか、というパラダイムシフトを喚起すべきときにきている。

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日本の家電メーカー各社は、「多少品質が悪くたって、2年か3年か使えればいいや」という消費者の身もふたも無い感想を前に、高品質で売っていた特長を生かしきれなくなっている。

だから、韓国製品を分析して、彼らがあれほどまでに品質に対して割り切って設計しているという事実を知りながら、まだ高品質幻想から解き放たれないでいる。

設計者は、安全信仰と高品質信仰を捨てることなどできないから、日本の家電メーカーは割り切ったアジア勢に大敗を喫するままである。

そして、同時に設計者にこのことを気づかせてあげることができるのは、社内でバイヤーしかいないという事実がある。

多少過激な意見でも述べて、設計者の発想をかえていく仕事はバイヤーにしかできないことだ。

それが設計者の奴隷のままでよいのだろうか。

設計者の言うことを右から左に投げまくるだけでよいのだろうか。

まさに、日本勢が苦境のいまだからこそ、声を上げて設計者を脅してまでも道を拓いていくべきではないだろうか。

「バイヤーは設計者に、何も知らないんですね、と言ってみよう」

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