新機軸を求める上司を撃退する方法

新機軸を求める上司を撃退する方法

日本能率協会主催の「購買・調達革新大会」に参加してきた。「開発購買」や「SCM」といった、購買担当の役員が飛びつきそうなお題のプレゼンテーションがあったが、本当にそういう上役に聞かせてあげたい内容だった。ただし、日本語の理解力が充分ならばという前提条件つきだが。
プレゼンを行った先進企業の方々の話す内容には、新機軸なんて全くないと言い切っても良い。ちょっとでも購買の勉強をした人なら全ての内容が容易に理解できるものである。
それでも、いや、それだからこそ、彼らの行っていることは非常に重みがある。
先進企業と呼ばれる会社では、当たり前のことを当たり前に「やり通す」のである。これがどんなに難しいことか。
そして彼らは愚直に自ら立てた施策を「継続する」のである。耳に心地よく響く「新機軸」とやらを打ち出すよりも、それがどんなに苦難に満ちたものであるか。
ある方が、「自分たちが正しいとしていた施策をでも、環境が変化したらそれを捨て去り、全く正反対の施策をしなくてはならないことがある。それをだれが、どうやって判断するかが難しい。ただ、いったん自分たちが立てた施策については、それをやり通せば、きっとうまく行くという自信のようなものは社員に共有されている。」とおっしゃっていたのが、非常に印象に残っている。
明日から、新機軸を求める上司がいたら、「知らないんですか?購買には王道はあってもバイパスはないんですよ!」と言ってやろう。

無料で最強の調達・購買教材を提供していますのでご覧ください

mautic is open source marketing automation