穴掘って埋めろ!

穴掘って埋めろ!

ある会社の営業マンをしている友人と会った。
その会社では皆、やる気をなくしているそうだ。
その会社は、現在非常に忙しく、工場はフル生産を続けているという。これを読んでいる人はそれなのになぜ、と思うかもしれない。
理由は簡単だ。その会社では生産能力一杯まで製品を作っても作っても、赤字を垂れ流しているからだ。
「そこに穴をほれ。穴を掘ったら、きれいに埋めろ。そしてまた次の穴を掘れ。」というのを繰り返していると、大抵の人間は頭がおかしくなってしまうという。それは自分の行動に意味がないからだ。その会社の従業員もそういう状態に陥っている訳なのだ。
どうしてそうなってしまったのか?経営者が悪いのはもちろんだが、もう少し突き詰めて考えると二つの原因に行き当たる。
顧客から払ってもらえる金に見合う原価で、製品が作れるように調達価格をコントロールできなかったバイヤーがいることと、コストよりちょっとでも高い販売価格で物を売ることが出来なかった営業マンがいることだ。
対外折衝を任されているこの二つの職種についている人間は、自分が常に会社を代表して商談に望んでいることを絶対に忘れてはいけない。そうでないと全従業員を「穴を掘って埋めろ」の虚しさに追い込むことになりかねない。

無料で最強の調達・購買教材を提供していますのでご覧ください

mautic is open source marketing automation