購買ネットワーク会に出席するバイヤー

購買ネットワーク会に出席するバイヤー

先日第二十回購買ネットワーク会が開催された。今回は午前中からの拡大版。そして毎回行われるスペシャルトークもなく、自己紹介の後はずっと討議。テーマは「集中」と「分散」だ。

総合電器メーカーの2社が合弁する。そこで、それぞれ本社集中と各事業分散で購買を行っている2社がどのような購買スタイルを採用すべきなのか?について、それぞれ集中と分散に別れて討議をする。今回は、このテーマでかなり深い議論を期待したもの。

私の経験では「分散」方式での実務実績のみ。どちらかと言えば「集中」のチームで討議に参加したかったのだが、座った席の関係で「分散」購買チームへ。以前の経験では「分散」しかあり得ないと思われる状況だったし、総合電器メーカーという設定も非常に以前に経験と似通ったモノであったために、過去の経験をベースにして討議に参加してしまった。本来的には根源的に「集中」「分散」の両者の理想を掲げ、どちらにどのようなメリットがあるのか?について話をすべきだったかな?とも思った。ただバイヤーにとってはいろいろな場面で遭遇する「集中」と「分散」問題であり、そういうことを話するには丸一日でもとっても短く感じられる会だった。

最後はディベート形式で、集中と分散について、侃々諤々を行なった。私もその侃々諤々の一人だったのであるが、話をしながら、思ったこと。それは、集中と分散とは、様々なプロセスを経た上での結果であって、どちらにすべきか?と言う議論は、そもそも意味をなさないのではないか?ということ。なぜなら、今回は経験を踏まえて、ガチガチの分散論者になったのだが、集中の主張にも頷ける事が多かった。逆に言えば、ガチガチの分散論者の主張も、きっと集中にも活用できる事であり、であれば究極的にはどっちでも良いじゃん!ってのは結論ではないか?と思うのである。

あらゆる状況分析をおこなって、自社の意志を踏まえて、結果として集中なり分散と結論づけたとしても、結論づけた瞬間から陳腐化はジリジリと始まって、だんだん検討していた頃の結論からは遠くなっていく。私にとっての大きな成果は、ガチガチの分散論者としての自分に疑問を持てたことである。心からそう思っている。

ただ丸一日頭を使って、いつもの二倍の疲労感だった。いつもよりも早めに始まった懇親会にも関わらず、いつもの通り終電となり・・・・・・討議していた時間と同じ位飲んでいたのだが、でも話は尽きないんだよな~

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