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坂口孝則の、より詳細なプロフィール

■私はもともと電機メーカー、そして自動車メーカーで資材、調達・購買、原価企画といった仕事に従業してきました。

いまでは偉そうに調達・購買について語ったり、本を書いたりしていますが、仕事をやっている当時は

  • なんてくだらない仕事なんだ
  • 毎日やることが繰り返しだ
  • 社内関係者からバカにされるのがつらい
  • 自分の力を発揮できない
  • 納期調整ばかりで苦しい
  • どうせ調達・購買部員なんて何もできないんだ

などといったことばかり考えていました。

私は工場に勤務していましたが、昼休みになると、ぐるぐると敷地内をまわりながら、「今後どうしていこうかな」と考えていたことを昨日のことのように思い出します。

私は大学を卒業し、そのまま資材係になり、当時は電子部品・電気部品・成形品などを担当していました。それにしても、「くだらない」と思いながら仕事をやっているわけですから、仕事が楽しくなるはずはありません。

そこから、MBAを取りに行こうと思ったり、中小企業診断士を取得しようなどと思ったり、現実逃避ばかりしていました。

■思うに、くだらない仕事があるのではなく、仕事をくだらないと思う自分がいるだけなのですね。そのうち、「こんなことを考えても、ほとんど意味がない。今の仕事を極限までやってから、卒業するなら卒業すればいい」と思うにいたりました。

そこから私は、徹底的に仕事を洗いなおし、毎日一歩でも一歩でも改善できる箇所がないかを考え続けました。

これは私なりの逆転発想でした。なぜなら、まわりの社員も仕事を愛しているように思えませんでしたから、「周囲のひとも調達・購買業務が嫌いであれば、この世界でトップになることはたやすい」と考えたのです。これは若気の至りではあります。しかし、当時の私を突き動かしたのは、間違いなく、このような思いだったのです。

■たとえば、価格査定ってどうすればいいのでしょうか。たとえば、ある品目に最適なサプライヤ数は何社なのでしょうか。たとえば、価格交渉ってどうすればいいのでしょうか。

そんなことを一つひとつ考えぬいていきました。困ったことがあったら、ノートに書き出し、自分が納得できるまで考える。ときに海外から書籍を取り寄せたり、あるいは手取りが十万円強だった時代に、一回20万円くらいのセミナーに参加して学び続けました。

■そうしているうちに、ネタがたまりにたまりました。「これは公開しなければもったいない」。そう考えた私は、メールマガジン「世界一のバイヤーになってみろ!!」を発行しだしました。たしか、初回号はたったの20人くらいだったと記憶します。

しかし、これが私の人生を変えることになりました。 (これで人生が変わるのですから、人生とは面白いものです)

■メールマガジンを発行する

→そうすると、感想が次々に届く

→そして、調達・購買担当者の集まりを組織化しました

→さらに次々に情報が集まる。考える内容が増える

→もっと発信する

→出版社から処女作「調達力・購買力を身につける本」を刊行にいたる

→その読者から講演の依頼、セミナーの依頼が増えてくる

といったサイクルがまわりはじめ、そして多くの方々との出会いが私の宝物になりました。

■そして私は、紆余曲折ありながら、未来調達研究所の取締役となり、テレビやラジオなどの出演もするようになりました。このページの下部に出演歴の一部をあげておきました。ありがたいことです。

■いつの間にか著作は20冊を突破していました。いまでは、調達・購買コンサルティングを中心とし、そして原稿執筆や、コンテンツ販売、またメディア出演など……多岐にわたる仕事をしています。

■ところで、このところ、考え方に少し変化が起きました。

大袈裟に話しますが、私は別に宗教家ではありません。ただ、それでも自分の使命を考えるにいたりました。私は調達・購買部員というちっぽけな立場からここまでやってきました。しかし、その過程で、他の調達・購買部員の地位向上を失念していたようなのです。

このところ、初心を使命として思い返す作業を進めています。

それは

「調達・購買業務を通じた<調達・購買部員と部門の地位向上>」

支援にほかなりません。これまで私は自分自身を実験台とし、みずからの成長を狙ってきました。それを自分自身だけで終わることなく、日々の業務に悩んでいる全国の調達・購買担当者支援につなげねばなりません。

「悩まなくても、いまのままで結構」

というひとには私はお手伝いできないでしょう。ただし、真剣に悩んでいるひとであれば、私なりにお役に立てることがあるはずです。

■まず必要なのは、調達・購買業務を自分なりに考えることです。そして、毎日0.1%でも良いので、違うことをトライすることです。そして、学び続けることです。

■今後の世界情勢や経済状態がどうなるかはわかりません。ただ、自分なりの知識やスキルを、武器として持つ必要性はまったく薄れていません。刃をもち、それを日々、研ぎつづけること。自らの成長とともに、私の力を少しでも必要となさっている方々には支援を惜しまない。そう考えています。

■もちろん、サービスは無料ではありません。しかし、一度私を試してもらいたい気持ちをもっています。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

まずはこれからでも。 <最強の調達・購買教材を無料配布中

どうぞ、よろしくお願いします。

文責・坂口孝則(未来調達研究所株式会社)

大学卒業後、メーカーの調達部門に配属される。調達・購買、原価企画を担当。バイヤーとして担当したのは200社以上。コスト削減、原価、仕入れ等の専門家としてテレビ、ラジオ等でも活躍。企業での講演も行う。著書に『調達力・購買力の基礎を身につける本』『調達・購買実践塾』『だったら、世界一の購買部をつくってみろ!』『The調達・仕入れの基本帳77』『結局どうすりゃ、コストは下がるんですか?』(ともに日刊工業新聞社刊)『牛丼一杯の儲けは9円』『営業と詐欺のあいだ』『1円家電のカラクリ0円iPhoneの正体』(ともに幻冬舎刊)『会社が黒字になるしくみ』『思考停止ビジネス』(ともに徳間書店刊)など20冊を超える。

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