これからの時代に必要な『商売』の話をしよう①

これからの時代に必要な『商売』の話をしよう①

現在発売中の「AERA(朝日新聞出版)」において、「子を入れたい『会社』」という特集がある。
そこで、なぜだか私(坂口)が「エコノミスト」として登場している。
名だたる16人のエコノミストのうち一人というわけだ。
詳しくは見ていただきたいけれど、私があげた業界の一つはなんと「家電量販店」だ。
自分の子供を「入れたい」業界として、「家電量販店業界」をあげているのだ。

「消費者の低価格志向、モノあまり、円高・デフレ……という状況では、
ポイントの乱発や無理な値下げ、仕入れ先への執拗なコスト削減依頼など、
理不尽で不条理なことが多々起きる。このような絶望的な状況だからこそ、
商売の難しさを学ぶことができる。生きることはたやすくない、
という実感を伴う苦しい仕事を重ねることがのちのち人生の糧になる」

と書いたら、なんとそのまま載ってしまった。
半分皮肉で書いたつもりだったけれど、その他の記述も載っている。
逆に自分の子供を「入れたくない」業界としてあげたのは、「ファストファッション業界」だ。

「円高の影響もあり、アジア生産を中心とするアパレル業界では、
安価で品質の高い商品を国内に提供することができるだろう。
また、各社とも独自の経営方針を持ち、商品戦略も先見の明がある。
SPAにおけるサプライチェーンマネジメントも優れている。
このように完成され、かつ将来のある業界では、
子供が会社の方針に異を唱えず迎合してしまう可能性があろう。
若きビジネスマンは絶望のなかで育ってほしい」

と、これもそのまま載ってしまった。これまでであれば、このような文章が
そのまま載ることはない。ただ、逆説的に語るという戦略が功を奏したというべきか。
怒号混じりのなか、私のコメントはしっかりと掲載された。

ただし、これは「将来が見えない」現状において、
みんなが答えを求めている姿を表現しているのではないか。
(私のような人間の「答え」であっても)

これからぼくたちは、どう稼いでいけばいいのだろう。何を学んでいけばいいんだろう。
何を信じればいいのだろう。そして、どう生きていけばいいんだろう。
そんな青臭くも、個人がもっとも切実に悩み、答えを求めているテーマがある。
漠然とした不安が全員を覆っているのだ。
ちょっと宣伝になってしまうけれど、私の新刊ではこのテーマを真正面から取り上げた。
飯田泰之さんと私(坂口)の新刊『経済とお金儲けの真実』(徳間書店)のことだ。
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飯田泰之さんはマクロ経済学の立場から。そして私は一人のビジネスマンとしてミクロな立場から。
多角的に社会を切りとることで、今の日本の現状と、将来への戦略を指し示した。

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