物流コスト削減はCO2削減そのもの

物流コスト削減はCO2削減そのもの

先日の報道によると、吉野家ホールディングスは物流システムの見直しをしたため減収増益となったという。同社のきわめてすぐれた取り組みは工場の統廃合も含むものだったけれど、ここから物流コスト削減について言及したい。

実は意外に知られていないことだが、このような結果がある。アメリカ産のコメと、日本産のコメ。都内で食べるのだとしたら、どちらのコメがCO2排出量は少ないか。これは生産工程から消費者に届くまでのCO2量だ。

普通ならば日本のコメを食べたほうがCO2は少ないと思うだろう。私もそう思った。しかし、結果はアメリカ産のコメのほうがCO2排出量は少ない。あれほど大量生産的なコメであっても、そうなのである。

理由は、日本のコメを運ぶ際の物流プロセスで生じるCO2が莫大なのである。日本は国内物流が網の目のようになっている。それは進化しているという側面もあるけれど、その複雑さゆえに「地球にやさしくない」CO2排出構造となっていたわけだ(御存知の通り、アメリカのコメは船便というCO2がもっとも少ない手法でやってくる)。

物流コストの削減は、経路の見直しや、ハイブリッド車の利用、共同配送などが考えられる。すなわち、日本においては物流コストの削減は、そのままCO2削減につながるのである。

この観点で日本の物流コスト削減の大切さを語ったものを私は見たことがない。ただ、この観点から物流を見直す動きこそ重要なのだろう。そして今後はこの観点から物流コストの見直しの必要性が喧伝されていくだろう。

CO2の削減がほんとうに地球温暖化抑制につながるのか、という議論はさかんだ。もちろん、科学的に解明されていないところも多い。ただし、単なる地球温暖化対策という意味ではなく、コストも下がるとしたらそれは取り組む価値はある。

吉野家の牛丼を食べながら私はそんなことを考えている。

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