バイヤーの職業病

バイヤーの職業病

工場見学に行ってきた。
といっても仕事ではない。レジャーで「シャトレーゼ白州工場」と「サントリー白州蒸留所」に子連れで行ってきたのである。
まずは「シャトレーゼ白州工場」。工場へ入ると同時に甘い香りが!バターを使ったお菓子系の香りなので、しばらくすると何も食べていないのにおなかがいっぱいになる。さすがに食品系の工場なので綺麗だなあ、と関心していると、売店のような所にでてお待ちかねの「アイスクリームの試食」ができる。アイスクリームを食べながら、製造工程を眺められるという趣向であるが、早速職業病が出てしまう。
まず、工程全般の仕組みを納得するまで見て、次にタクトタイムをざっと計測してしまう。はっとして、そこでやめた。遊びに来ているんだった。
続いて近くにある「サントリー白州蒸留所」に移動する。入場受付で「ドライバーの方はこれをつけてください」と言われ、ハンドルキーパーであることを示す札を首からぶら下げることになる。これでウイスキーの試飲は出来なくなる訳である。悔しいが仕方ない。
森の中のウイスキー博物館で時間を待ち、案内の方と一緒に見学に出発。
発酵の工程では、思っていたのとは違って、甘酸っぱい、どちらかと言えば不快な香りが漂っていた。当然のことながら娘は鼻をつまんでいた。やっぱり子供には面白くないよなあと思いながら、貯蔵庫に移動すると、今度はモルトウイスキー特有の甘いアルコール臭が襲って来る。
一緒に回っていた他の子供達が顔をしかめるなか、我が娘は「ああ、良いにおい」とご機嫌である。やはり、この父にしてこの子あり、か。
それにしてもこの貯蔵庫、冷暖房はまったくしていないとのことである。水にしてもそうだが、ウイスキーは人間が作る部分よりも、環境がつくる部分が大きいのである。
試飲では家族仲良く、ソフトドリンクを頂き、売店でお土産のウイスキーを物色していると、先ほどの案内嬢がいろいろ勧めてくれる。ラフロイグやボウモアの味わいについて、実に良くご存知で感心させられるのだが、相当お強いのだろうか?我が娘も、こういう職につくべきなのだろうか?などと余計な事を考えつつ、休日の午後は過ぎて行くのであった。

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